不器用さを客観的に評価する
発達性協調運動障害/症は、知的な発達に遅れはなく、筋肉や神経、視覚や聴覚などにも明らかな異常が認められないものの、日常生活における協調運動が、年齢に応じて期待されるものと比べて、不正確で時間がかかる、ぎこちないなど、いわゆる不器用といわれる状態です。具体的には、靴紐が結べない、ボタンをはめられない、転びやすい、キャッチボールがうまくできないなど、その症状は個人によって異なります。「不器用」といっても、人によってとらえかたは様々で、解釈は一定しないことが多いです。我々は、簡易にかつ定量的に不器用を調べ、支援する方法を検証するために打点アプリを開発しました。1秒間に1回のペースで円の中心を打点するというシンプルな課題で、円の中心を打点するほど、高得点になります。打点した時間を考慮した補正点数によって、協調運動の問題を客観的に捉えることができます。また、右側の円のように中心を1秒間に1回のペースで点灯させることで、視覚的な情報により、打点する場所が中心に集まり、さらに打点する時間も1秒間に近づくことが分かりました。現在は、1秒間に1回のペースでメトロノームを聞かせることによる、動作の変化に着目しています。